ユーエイキャスター(東大阪市)は、バッテリーレスで運搬機器の位置を検知する「発電・センサキャスター」を開発した。
新開発の発電・センサキャスターは、走行時の回転によって発電するエナジーハーベスティング技術(環境発電技術)を採用しており、電池交換も不要なバッテリーレス構造。電磁誘導コイルとマグネットを利用して、キャスターの回転によって電気をつくりだす仕組みになっている。
EnOcean無線通信モジュールと各種センサを内蔵しており、物流倉庫や運搬工数の多い工場内で、走行距離や移動経路の確認、待機時間の管理、現在地の通知、使用頻度の比較など、運搬機器の稼働状況を把握することができる。
キャスターに内蔵のホールセンサと加速度センサの情報を解析し、移動中、停止中、異常検知(振動)などの状態をリアルタイムで表示できるため、稼働が集中する時間帯がひと目で分かり、稼働率を時間単位で把握することが可能になる。
開発にあたっては、ロームの無線通信技術サポートと、ウイングアーク1stの分析・表示システムの3社が共同で取り組んだ。
9月11日から開催の「国際物流総合展2018」(東6ホール、ブース番号6-307)で参考出品している。