「国際物流総合展2018」9月11日~14日 東京ビッグサイト、AI・IoT・ロボティクスを活用

物流・ロジの最前線が集結 過去最大の479社が出展

アジア最大級の物流・ロジスティクスの総合展示会「国際物流総合展2018 LOGIS-TECH TOKYO」(主催=日本ロジスティクスシステム協会、日本能率協会など関連7団体)が、9月11日から14日までの4日間、東京ビッグサイト(東1~6・8ホール)で開催されている。

国内外から過去最高規模となる479社が出展し、期間中6万7000人の来場登録者を見込んでいる。

開場時間は10時~18時(最終日のみ17時)。入場料は3000円(招待状持参者、事前登録者は無料)。また、同会場で開催されている「第20回自動認識総合展」(西4ホール)との相互入場を実施している。

 

2年に1回開催される国際物流総合展は、1994年の初回から今年で13回目を迎える。

出展社数は、2014年が418社(1701小間)、16年が460社(2078小間)、そして今回は479社(2435小間)と、年々その規模は拡大し、今回は過去最大規模となっている。

来場者数も開催ごとに増加し、14年の来場者数は、来場登録者数が5万4686人で、期間中に2回以上来場した人数は13万2503人、16年は来場登録者数が6万4071人で、同じく2回以上の来場者数は15万2653人となった。今回も2年ぶりに開催されるアジア最大級の同展に、多くの来場者が見込まれている。

 

同展は、内外の最新物流機器・システム・サービス等のソフトとハードを一堂に結集し、交易振興・技術の向上・情報の提供・人的交流等を促進することを目的として開催され、物流に関するあらゆる製品・サービスが集結する。

今回のメインテーマは「ロジスティクスの今を知り未来に触れる」。

見どころは、あらゆる業界で注目されているIoTやAIといった最新デジタル技術を用いたソリューション展示であり、双腕型ロボットとAGVの組み合わせによる未来のデジタルピッキングや、工場内の物流を自動化するAI搬送ロボット、次世代の物流を担う最新ロボットピッキングなどが披露される。

 

近年、グローバル化の進展に伴う競争の激化により、国際競争を勝ち抜くためにシームレスな情報連携や意思決定のスピード化、EC市場の拡大に伴う流通形態の変化への対応など、経営戦略の再構築が急務となっている。さらに、労働力不足という問題は、産業活動全体に大きな影響を及ぼしている。

このような中、過剰在庫の削減や物流コストの低減、生産性の向上、経営の効率化、顧客満足の充足などを高めるロジスティクスの高度化や効率化は、企業にとってますます重要なものとなっている。

同展では今回も、産業車両、運搬車両、保管機器、仕分け・ピッキングシステム、パレット、情報システム、ロジスティクスサービスなどの最新の製品やサービスが出展される。輸送品質の確保、物流拠点の再構築、輸配送業務の効率化、庫内作業の省力化・省人化、サプライチェーン上の在庫の可視化など、さまざまな課題解決が見つかる展示会といえる。

また、ロジスティクスネットワークの構築をサポートする各種サービス・ソリューションが満載の特別企画「拠点最適化ソリューション」ゾーンも設置。「物流施設の拠点となる候補地を検討したい」「事業展開に合致する施設用地を探したい」など、生産・物流拠点の構築に特化したゾーンとなっている。

 

73セッションのセミナー

期間中は、講演会や多彩なプレゼンテーションセミナーも実施している。

「ロジスティクス講演会」は、物流が目指すべき将来のビジョンや、効率化・高度化を実現するソリューション、行政動向を含めた最新情報などを広く発信する。

講演会では、インテルの執行役員インダストリー事業本部長の張磊氏による、先進的な取り組み事例の紹介を含めた「テクノロジーがもたらす社会変革」や、豊田自動織機常務役員の一条恒氏による「トヨタL&Fにおけるグローバルロジスティクスソリューション」など、新しいテクノロジーを応用したロジスティクスや、新たなビジネスモデルを構築するヒントが満載の講演内容となっている。

聴講無料、事前申し込み制(空席の場合、当日の受付も可)。

 

プレゼンテーションセミナーは、4日間で計73セッションが予定。東2ホールのセミナーA会場と、東5ホールのセミナーB会場に分かれ、各社30分間説明する。

AI&ロボティクスを活用した物流の最前線、いますぐできる物流IT化、自律搬送に特化したセンサシステム、IoT/AIによる物流コスト削減戦略など、各社の最新ソリューションやテクノロジーが紹介される。

聴講無料、当日会場にて受付(先着順)。

 

主な出展分野と展示製品
物流業務支援製品・サービス、仕分けシステム、ピッキングシステム(ピッキングカート、デジタルピッキング)、サードパーティロジスティクス(ロジスティクスソリューション、ロジスティクスコンサルティング)、産業車両(フォークリフト、無人搬送車、高所作業車など)、運搬車両(台車、キャスタ)、保管・輸送サービス(複合一貫輸送システム、輸送・流通サービス、流通加工)、保管機器システム(自動倉庫、棚、移動棚、回転棚)、エンジニアリング・コンサルティング(ロジスティクスエンジニアリング、インテグレーテッドシステム、シミュレーション、スケジューリングシステム)、パレット・コンテナ(荷崩れ防止装置、フレキシブルコンテナ、パレット洗浄機)、搬送システム(コンベヤ、パレタイザ・デパレタイザ、テーブルリフト、クレーン、ドックボード、チェーンブロック)、リスクマネジメント(耐震・免震・制震器具/技術、転倒防止器具、自家発電設置・システム、蓄電池、無停電電源装置、情報漏洩防止システムなど)、情報機器・ソフトウエア(ICタグ、バーコード、IDシステム、センサ、ラベリングシステム、受発注管理システム、入荷/出荷システム、在庫管理システム、輸送・配車・配送システム、運行管理システム、ERP、物流コスト管理システム、流通加工支援システム、管理分析システム、ITS/移動体通信システムなど)、物流機器部品(モータ、インバータ、タイヤ、変速機、ベアリングなど)、各種トラック(各種関連機器・部品)、包装システム(包装資材、包装機械)、その他。

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