大塚電子(大阪府枚方市)は、独自技術により、不透明・粗面・変形しやすいシート状の材料の厚みを非接触で測定できる計測機器「非接触光学厚み計」を開発、8月31日から発売した。
近年、スマートフォン、電気自動車、衛生用マスクなど、身近な製品の材料は、より薄く、より高機能であることが求められており、材料メーカーには厳しい品質管理が要求されている。一方で、不織布やゲルシート、樹脂などの複数層あるいは不透明な材料を非接触で測定することは困難であり、接触式でも測定が難しい材料は数多く存在し、材料メーカーの課題となっている。
新製品は「置くだけ」「簡単操作」「高速」をコンセプトに開発され、独自の分光干渉法により、短時間で厚み(10μm 〜5μm)を簡単に非接触で測定することができる。検量線が不要な光による計測のため、高い安定性が特長だ。また、サンプルをセットするだけの1ステップオペレーションで難しい作業は不要。メーカー希望小売価格は400万円。