エレファンテック(東京都中央区)は、インクジェット基板で作る生体電極と、P−Flex PETで作る電気化学センサーの製造を開始すると発表した。
同社の「P−Flex」は、インクジェット印刷と無電解銅めっきにより製造されるフレキシブルプリント配線板。生体電極の中でも特にモニタ用に使用が望ましいとされる、銀塩化銀(Ag/AgCl)電極をP−Flexで製造することにより、電極までの抵抗値が銀ペーストなどに比べて低く、部品実装も可能という利点がある。また、Ag/AgClペースト塗布部分以外は型が必要ないため、短期間にリーズナブルな価格で製造が可能となり、中小ロット生産に向いている。
酸化還元電位を利用して状態を知ることができる電気化学センサーは、P−Flex PETの銅配線と組み合わせることで、配線抵抗値の低減、金電極を金フラッシュで作れるため、金ペースト印刷と比べた時のコストメリット、PETベースのため吸水によるセンサー感度トラブルの低減などがあげられる。