ミマキエンジニアリングは、FA機器メーカーのアルファーデザイン(長野県東御市、森澤修二郎社長、資本金1億9500万円)を株式交換方式で2018年10月22日に完全子会社化する。
アルファーデザインは、1989年1月設立で、FA機器や基板実装装置の開発・生産、金属加工事業を中心に展開しており、連結売上高約46億円、営業利益約1億7000万円。ミマキエンジニアリングは、アルファーデザインが近隣の開発型企業としての人的交流から2007年12月にはアルファーデザインに11.68%を出資し、技術部門の交流や一部の開発委託及び開発製造委託を行ってきた。
今回、ミマキのインクジェットプリンタ技術に、アルファーデザインの強みのメカトロニクス技術などを融合化する。
具体的には、単体で使われることの多いインダストリアルプロダクツ市場やテキスタイル・アパレル市場向けのデジタルプリンタに、アルファーデザインの搬送等の技術を組み合わせることで、前後装置の商品ラインアップの充実を進め、自動化・無人化ニーズに対応。
また、ミマキの機構部品の精密加工を手掛けるミマキプレシジョンとアルファーデザイングループの金属加工事業の機能を融合し、得意分野の分担や加工ノウハウの共有で生産効率を高める。
さらに、アルファーデザインの基板実装事業に、ミマキの販売ネットワーク活用も進めていくことなどで、IoT時代のデジタルオンデマンドプリントとマスカスタマイゼーションのトレンドに取り組む。
ミマキは「M1000真のグローバル企業を目指す」を経営スローガンとして掲げ、年商1000億円超のグローバル企業を目指している。