9月26日(水)~28日(金)
会場:東京ビッグサイト
検査・計測の最先端勢ぞろい
最新の非破壊検査関連が集結する「第9回総合検査機器展」、計量計測業界最大規模の総合展「第28回計量計測展」、IoTを実現するセンサ・コントロールとその応用技術などに関する専門展示会「センサエキスポジャパン2018」が、9月26日(水)~28(金)の3日間、東京ビッグサイトの東4・5ホールで同時開催される。
開場時間は10時~17時、入場は無料(登録制。Webによる事前登録も可)。また、「SUBSEA TECH JAPAN 2018」と「地盤技術フォーラム2018」も同時開催される。
総合検査機器展 80社・団体出展
「非破壊」システム多数
「JIMA2018 第9回総合検査機器展」(主催=日本検査機器工業会)は、2年に1回開催される非破壊検査関連の機器、材料、技術、情報が集結する専門展。X線、ガンマ線、ベータ線、超音波、渦流、磁気、磁粉、浸透、歪、漏えい、アコースティックエミッション、ビジュアル(光学)、レーザー、サーモグラフィー、マイクロ波など、今回は約80の主要企業や団体が出展する。
製造分野において検査が必要な傷、割れ、ボイド、剥離、接着不良、溶接不良の検出、材質判別、強度測定など、また保守分野においては石油・化学プラント、原子力発電所、航空機、新幹線、地下鉄、船舶の保守管理など、見えないものを非破壊で診ることができる高度で多様な検査機器・システムが勢ぞろいする。
このほか、講演やセミナー、主催者企画も多数用意されている。
26日は、「我が国ものづくりの強化に向けた「コネクテッド・インダストリーズ』の推進」と「ロボット革命の進展とIoTによる製造ビジネスの変革」と題した基調講演が行われる。27日は、経済産業省製造産業局、三菱重工業などによるロボット特別セミナーと、AI TOKYO LABによるAI特別セミナーを実施。
また、検査業界の最新動向と技術を紹介する無料セミナー「新技術・新製品セミナー」は、26日と28日に行われる。島津製作所による「X線CTシステムによる三次元測定への展開」、ケン・オートメーションによる「内部・表面非破壊検査 最新事例の紹介」、ボリュームグラフィックスの「X線CTを用いた自動検査の実現と応用例」や、東京工業大学の「多孔質内部で生じる濃度変化のX線可視化計測」、岡山大学の「磁気センサを用いた高感度非破壊検査装置」などアカデミックセミナーも予定されている。
主催者企画は、大学・研究機関による最新の研究成果を発表する「アカデミックコーナー」や、検査に重要な試験片を供給する「試験片コーナー」などを設置。
計量計測展 100社・団体出展
IoT、AIなど技術活用
「INTERMEASURE 2018(第28回計量計測展)」(主催=日本計量機器工業連合会)は、最先端の計量計測機器・システムが集まる、計量計測業界最大規模の総合展示会で2年ごとに開催されている。ものづくり、社会インフラ、品質・工程管理、試験・検査、医療・ヘルスケアで使用される計量計測器、関連機器・システム、ソフトウエア、アプリケーション、サービスなどが披露される。
今回は「HAKARUで新しいトビラをひらこう」をテーマに、約100社・団体が出展する。
注目は、今やあらゆる業界へ導入が進んでいるIoTやAI、ビッグデータなどを活用した製品や技術。より広く具体的に紹介できるように「出展製品技術説明会」が開かれる。
「チノーのIoTへの取組み」、長野計器の「ワイヤレス圧力計測の取組み」や「防災・減災と維持管理の高度化に向けたモニタリング技術」、エー・アンド・デイの「業界初、電子天びんが直接チューブポンプを制御!コントローラ不要の高精度分注システムについて」、大和製衡の「産業用はかりへのIoT技術の活用について」、光コムの「自動車エンジンの容積測定・外観検査から紐解くものづくりの自動化・IoT化」など、3日間で計33セッションが予定されている。説明時間は各20分。
また、大学や研究機関の計量計測に関する基礎技術や先端技術などを紹介する特設コーナー「アカデミープラザ」が用意されており、産業界とのコラボレーションを図る取組みを行っている。
企画展示では、自動捕捉式はかり、充填用自動はかり、ホッパースケール、コンベヤスケールの展示と、自動捕捉式はかりを用いた検定デモンストレーションを行う。計量法政省令の改正により、取引・証明に使用される自動捕捉式はかりは2019年4月に、充填用自動はかり、ホッパースケール、コンベヤスケールの3機種は20年4月に検定が開始される。これに先立って、自動はかりと検定制度の概要について特別企画展示が行われるため、疑問解決の場として活用が可能だ。
また、27日は「計測標準フォーラム第16回講演会」、28日は「NMIJ法定計量セミナー2018」が会議棟で開催される。
センサエキスポジャパン2018 70社・団体出展
大学発のセンシング技術
「センサエキスポジャパン2018/SENSOR EXPO JAPAN 2018」(主催=フジサンケイ ビジネスアイ〔日本工業新聞社〕)は、IoTを実現するセンサ・コントロールとその応用技術、機器、システム、ネットワークに関する専門展示会。各種センサ、ネットワーク、IoT関連のほか、マイクロマシン・MEMS・NEMS、アクチュエータ、計測・制御・試験・検査分野の関連機器や装置、システム、部品・材料、電磁波・EMC・ノイズ対策、電池・電源、エネルギー、超電導、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、画像機器・産業用カメラなど、約70の企業・団体が出展する。
会期中は、基調講演やロボット特別セミナーのほか、多彩な併催企画も用意されている。
「次世代センサフォーラム」は、大学による試作品の展示コーナーと、技術発表会、無料の技術相談コーナーが設けられる。技術発表は、東京大学発ベンチャーのソナスによる「ルーティングレスマルチホップ無線“Choco”」、次世代センサ協議会による「センシングの普及とこれからの社会」、兵庫県立大学発ベンチャーのアフォードセンスによる「世界初の深部体温計測が可能なウェアラブル生体センサの紹介」など、同展示会ならではの最新情報が聞ける機会。
「JASST 30周年記念特別展示」では、「進化するセンシング技術が支えるスマート社会」と題してパネル展示を行う。また、「どのように測れば」「どの原理のセンサを使えば」などを相談できる、センサ技術無料相談コーナーも設置される。
会議棟では26日~28日に、次世代のセンサ研究・開発者向けのシンポジウムを実施。自動車用センサや人工知能とセンサ応用、IoT/センサシステムを支える最新の基盤技術など、3日間5テーマで開催される。27日は、「光計測シンポジウム」も実施される。