日立製作所とASEAN地域の統括会社である日立アジア社は、タイが推進する「Thailand 4.0」の実現に向けて、タイのアマタシティ・チョンブリ工業団地内に「Lumada Center Southeast Asia」を開設した。
ASEAN市場は堅調な経済成長が見込まれており、中でもタイは、鉄道事業や昇降機、産業機器事業、情報・通信システム事業など、幅広い領域において事業を展開し、ASEAN市場最大の事業規模を有している。
今回開設したセンターは、日本、中国、米国などの拠点におけるIoTソリューションの成功事例を基に、さらなる展開を図る拠点として世界で初めて設置。顧客のデータを収集・分析し、ビッグデータや人工知能などの高度なデジタル技術の活用によって新たな価値創造を行い、ユーザーとの協創を加速していく予定。
同センターは、製造ラインを模した空間で、日立のOTとITを活用したソリューション事例の紹介を行う「IoTソリューションルーム」と、ユーザーが抱える課題の発見と分析、課題解決に向けたソリューションを議論する「協創ルーム」の2つの空間を設置している。
今後、タイ国内の顧客ニーズに応じたソリューションの提供を行うとともに、同センターを基点としたASEAN地域へのソリューション展開を目指していく。