ASEANでの受注に対応
河村電器産業(愛知県瀬戸市)は、ベトナムに配電盤製造の子会社「カワムラ エレクトリック ベトナム」を6月19日付で設立した。10月15日に現地で開所式を行い、配電盤の製造販売を開始する。日系の配電盤メーカーが100%出資でベトナムへ進出するのは同社が初めてという。
河村電器産業は2016年にタイの配電盤メーカー、タイアイチ電機を子会社化し、ASEANで受配電設備の販売に注力してきた。
その活動の中で、ここ数年ベトナムの経済が成長し、日系企業の進出が増えていることに着目、配電設備の需要が見込めると判断して、新会社を設立することにした。資本金は約4500万円で、社長はタイアイチ電機の早川智宏社長が兼務する。
新会社は、ベトナム南部ドンナイ省にあるロンドウック工業団地内のレンタル工場を事務所兼生産拠点としている。
タイアイチ電機で製造されたキャビネットなどの部品を用いて配電盤を生産し、ベトナム国内の日系企業を中心に販売していく。
ベトナムでの子会社設立により、ベトナムでの配電盤を迅速に供給することが可能になることから、ASEAN地域における配電盤の受注拡大を見込んでいる。