日立産機システム(東京都千代田区)は、省エネ性能が従来比で最大13%向上し、小容量機種のラインアップを拡充した新型配電用変圧器「SuperアモルファスZero Sシリーズ」を10月1日から販売開始した。
配電用変圧器は、経済産業省より特定機器に指定され省エネ化への対応が求められており、同社のアモルファス変圧器は、トップランナー基準のエネルギー消費効率を上回る省エネを実現している。
新製品は、鉄心にアモルファス材を採用し、一般的なケイ素鋼板を使用した変圧器と比べて、夜間などの負荷が低い時にも発生する無負荷損失を大幅に低減。省エネ性能を従来のアモルファス変圧器と比べて最大13%改善し、トップランナー基準では最大で166%と、業界最高レベルのエネルギー消費効率基準の達成率を実現する。
また、変圧器は一般的に、省エネ性能を向上させると大型化してしまうが、新製品は鉄心やコイルなどの設計を最適化することにより、従来品と同一の外形および据付寸法となっている。
単相10kVAから三相2000kVAまで、日本工業規格の全ての定格容量をラインアップ。また、業界初となるアモルファス鉄心を採用したタイトランスをラインアップに加えた。