西日本最大 4展同時開催
1380社出展 注目の製品・システム勢ぞろい
西日本最大のものづくり専門展「関西ものづくりワールド2018」(主催=リード エグジビション ジャパン)が、10月3日(水)~5日(金)の3日間、インテックス大阪で開催される。
同展は、「設計・製造ソリューション展」「機械要素技術展」「工場設備・備品展」と、今回が初開催となる「ものづくりAI/IoT展」の4展で構成。初出展320社を含む、過去最多の約1380社が出展する。
開場時間は10時~18時(最終日のみ17時終了)。入場料は5000円(招待券持参者は無料)。
「第21回関西 設計・製造ソリューション展(DMS関西)」
多様な3Dプリンタに熱視線
「第21回関西 設計・製造ソリューション展(DMS関西)」は、CAD/CAM&PLM/PDM、CAE、3Dプリンタ/RP、3次元測定、SCM・ERP・生産管理システム、図面管理・文書管理、設計・製造アウトソーシングなどの製造業向けITソリューションがそろう専門展。
2号館で約240社が出展する。毎年、製造業の設計・開発、製造・生産技術、情報システム部門のユーザーが多数来場し、出展企業と活発な商談が行われている。
同展は、製品カテゴリーごとに「CAD/CAM&PLM/PDM」「CAE」「3Dプリンタ/RP」「3次元測定」「SCM・ERP・生産管理システム」「設計・製造アウトソーシング」「VR・AR」の各専門ゾーンを特設し、会場内をわかりやすくしている。
見どころは、出品が西日本最大級となる3Dプリンタ。金属3Dプリンタや樹脂3Dプリンタを始め、3Dプリンタ受託企業も出展する。また、試作だけでなく量産を見据えた3Dプリンタや、関西初上陸となる低コストの金属造形機、日本初上陸の大型産業用3Dプリンタなどがそろう。
生産業務のIT化を支援するソリューションには、国内シェア№1の生産スケジューラや、多品種少量・個別受注生産に対応する生産スケジューラ、中堅製造業向けの生産販売統合システムなどが出展。また、設計・開発現場に欠かせないCADは、100部品0.2秒を実現する3次元CADや、既存図面から素早く3Dモデルを作成するシステムなどが出展される。
期間中は、業界の第一線で活躍する講師による多彩なセミナーが連日開催される。
関西ものづくりワールドの基調講演は、本田技研研究所の松本宜之社長による「未来社会にむけた、Hondaの次世代技術の取組みと人づくり」が4日に行われる。特別講演は、クボタやオリンパスによる「製造現場 最前線~世界で勝つための秘訣とは?~」、リコーや日産が語る「開発戦略と今後の展望」が実施される。
設計・製造ソリューション展の特別講演は、日立製作所やフジテックのキーマンによる「ものづくりIT戦略」、トヨタ自動車による「トヨタのMR(複合現実)を活用した生産現場改革」の講演が行われる。
また、専門セミナーでは「製造現場でのAI(人工知能)活用法」「品質管理・品質保証のポイント」「開発プロセスを支えるPLM活用法」など9セッションが用意されている。
「第21回関西 機械要素技術展(M-Tech関西)」
世界初6軸ロボがお目見え
「第21回関西 機械要素技術展(M-Tech関西)」は、機械部品、加工技術を集めた西日本最大規模の専門展。モータ、ベアリング、ねじ、ばね、加工技術、表面処理、計測機、バリ取り・洗浄技術など、約890社が3~6号館で出展する。
各社とも最新の機械要素や匠の加工技術を披露するため、来場者はもちろん、出展者も各ブースを見てまわるほど毎回注目の専門展だ。
製品カテゴリーは、「モーション技術」「モータ」「油空圧機器」「配管部品」「機構部品」「ねじ・締結技術」「ばね」「機械材料・加工技術」「微細・超精密加工「軽量化技術」「表面処理・改質」「バリ取り・表面仕上げ」「洗浄」「工具・加工機」「試験・計測機器/センサ」に分けられ専門フェアが設けられている。
見どころは、世界初の腕を折りたためる新機構6軸ロボットや、世界最小クラスの超微細セラミックハニカム、業界初の静電気対策用ホースなど、「世界初」「業界初」といった最先端技術が集合。
また、省人化、無人化、自動化に貢献するロボットや、多種多様なねじ・締結技術、超柔軟なPTFE製ホース、PP製の小型コネクターなど、注目の製品や技術が多数出展される。
併催の特別講演は、マツダによる「マツダが実践するコスト革新/VEの取組み」、KUKA Japanによる「ロボットの最新活用事例」を実施。専門セミナーは、バリ取り技術に関する入門講座と、応用事例についての講演が用意されている。
「第3回関西 工場設備・備品展(FacTex関西)」
安全、防災のアイデアずらり
「第3回関西 工場設備・備品展(FacTex関西)」は、工場向けの設備や備品に特化した専門展。
空調、清掃機器、刻印器、クリーンルームなどの設備から、作業服、作業工具、補給部材などの備品、さらに防災製品、省エネサービス、工場向けITソリューションなどの関連製品まで、工場ユーザー向けのあらゆる製品を、約170社が出展する。
「工場設備・備品」「省エネ・節エネ」「物流・マテハン」「安全・防災」「メンテナンス」「ITソリューション」の製品カテゴリーごとに、専門ゾーンが特設されている。
注目は、工場の安全や防災・減災を支援するアイデア製品。コンクリートの打ち替えや床を壊さずに、工場や倉庫のコンクリート土間床の傾き・沈下・段差などを修正する工法や、老朽化した工場の屋根の再生、アンカー不要の貼るだけで固定ができる地震対策器具などが紹介される。
また、省エネチラーや、環境に無害であらゆる油を分解する洗剤、作業服の上から着られる空調べスト、段差を乗り越えるキャスター、プロジェクションピッキングシステムなど、新製品がめじろ押しとなっている。
特別講演は、ボッシュが語る「ボッシュ栃木工場における、生き残りをかけた工場運営」、ダイキン工業の「需要変動に応えるPDS(Production of Daikin System)の実践事例」を実施する。
「第1回関西 ものづくりAI/IoT展」
「見える化」「効率化」後押し
「第1回関西 ものづくりAI/IoT展」は、「製造業向けのAI/IoTに特化した展示会を開催して欲しい」というものづくり業界の要望から誕生。関西ものづくりワールドでは今回が初開催となる。
製造業向けのAIソリューション、IoTプラットフォーム、制御機器・システム、通信モジュール、センサネットワーク、ビッグデータ活用などを展開する約80社が出展。
省エネ・省人化の促進、コストダウン、開発・製造期間の短縮を目指す企業や、そもそも何から取り組めばいいかわからないという製造業の情報システム、製造、生産技術、生産管理、工場管理、品質、保守・メンテナンス、設計、開発の担当者や経営者必見の展示会となっている。
見どころは、AIを活用した外観品質検査や、3カ月で工場の見える化・分析ができるサービス、バーコードとRFIDによる在庫・棚卸しシステムなど、「見える化」や「効率化」をキーワードとしたソリューションが多数出品される。
特別講演は、富士ゼロックスや日本アイ・ビー・エムによる「IoTの最適活用で進化する製造業の未来」がテーマの講演や、日本マイクロソフトや富士通研究所による「AI(人工知能)を活用したモノづくり新時代」、経済産業省による「スマートものづくりの実現に向けた国策を語る!」が開催される。