ソラコム(東京都港区)は9月26日、同社が提供するIoTプラットフォーム「SORACOM」がセルラーLPWAに対応し、IoT向けデータ通信サービスでLTE-M(Cat・M1)が使えるサービス「plan-KM1」を開始した。
これによりセルラー回線で国内でNTTドコモとKDDI回線、世界でグローバルSIM、LPWAでLoRaWAN、Sigfox、LTE-Mと主要な通信方式のほぼ全てに対応し、用途によって回線を使い分けられる環境が整った。
同社は、データ通信回線と、回線やデバイス、認証等の管理、データ収集・見える化などクラウド環境、さらにダッシュボードの作成機能などIoTシステムの構築に必要となる機能について個別または全体をサービスとして提供している。閉域網、AWSやMicrosoft Azureなどパブリッククラウド、同社のクラウドといった各種クラウド連携に対応し、アプリケーションによって適切なものを選ぶことができる。こうしたサービス柔軟性が高く評価され、1万社を超えるユーザーに導入され、480社ものパートナーが支えている。
今回、データ通信回線として、既存の4GLTE携帯電話通信網を使った標準規格であるLTE-Mに対応。LTE-Mはカバレッジエリアが広く、単3電池で数年の駆動ができるほどの省電力。データ転送速度は1Mbps程度あり、アセットトラッキングや利用状況の管理、環境センシング、装置の死活監視などに適している。
料金は1回線あたり事務手数料1500円、基本料金は月あたり100円。データ通信量は1KBあたり0.5円で提供する。
またデータ通信回線サービスである「SORACOM Air Forセルラー」でバイナリパーサー機能を提供する。同機能によってバイナリデータを詰め込んだ状態でクラウドに上げても、それをカスタムフォーマットにのっとって変換できるようになり、より簡単にデータ処理が可能になる。