日本モレックス(神奈川県大和市)は、GPSなど複数のGNSSシステムから衛星信号を受信できる「GNSS アンテナ」2種を発表した。
▲GNSS フレキシブルアンテナ(シリーズ206560)
GNSSは、GPS(米国)をはじめ、GLONASS(ロシア)、BeiDou(中国)、ガリレオ(欧州)などが運用されている全地球衛星測位システム。近年、初期位置算出時間の短縮や、より正確な位置情報の把握を目的とし、複数システムの衛星信号が受信可能なGNSSアンテナの普及が進んでいる。
新製品は、アンテナに備えられた両面接着剤によって、テープライナーを外すだけでデバイス・シャーシ内壁のどこにでもすぐに装着が可能な「GNSS フレキシブルアンテナ(シリーズ206560)」と、コンパクトなモジュールに、低ノイズアンプ(LNA)と表面弾性波(SAW)フィルタを内蔵した「GNSS アクティブパッチアンテナ(シリーズ206640)」の2シリーズ。いずれもさまざまなナビゲーションやトラッキングシステムにおいて優れた信号処理能力を発揮し、セラミックアンテナやLDS−MIDチップアンテナなどを補完する。
カーナビ、高速鉄道などの自動車・運輸分野や、ドローン、海上港湾技術システム、測量、マッピングシステム、緊急時対応システムなどに適している。