日東工業は、日本システムウエアのグループ企業でシステム開発などを行うNSWテクノサービス(東京都渋谷区)と、入退システムと連携可能なデータセンター向けのキーサーバラックソリューションの開発において協業する。
データセンターに求められるセキュリティレベルは年々向上しており、センター内やサーバ室への入退管理だけでなく、サーバラックへのアクセスにも高いセキュリティが求められている。
そこで、日東工業のさまざまなサーバラックの設計・製造のノウハウとNSWTのデータセンター向けソリューションを融合することにより、省施工・高セキュリティなサーバラックを開発。
ICキーで指定ラックを施開錠すると、アクセス履歴情報が残る仕組みで、既存の入退システムとの連携が可能、セキュリティレベルの向上に貢献する。
さらに、作業ミスの危険があるサーバラックへの電源・ネットワークケーブルの配線も不要となるため、運用品質面でも向上が図られる。
NSWTが従来から提供しているセキュリティソリューション「CLIQソリューション」(フィンランドABLOY社製)を活用、データセンターの利用企業・作業者は、ABLOY社製のICキーを使用し、事前に予約したラックのみに対して申請した時間内に限ったアクセスが可能となる。
同システムは、来年度稼働予定の高セキュリティデータセンターへの導入が既に決定している。
今後、日東工業とNSWTは、ICキー付サーバラックの標準化やラック数に応じたサービス提供モデルを検討、システム構築・導入から監視運用サービスまでのきめ細かなサービス提供に取り組んでいく。