点検必要なし 保全業務に革新
コンテック(大阪市西淀川区)は、産業IoTの総合ブランド「CONPROSYS(コンプロシス)」から故障予兆検知ソリューションの新製品として、三相モータ絶縁劣化監視モジュール「CPS-MM-LC」を10月2日に発売した。
通常、モータの点検は設備を停止して行うため、計画を立て定期的に行う必要があるが、突然のモータ故障を事前に予測することは困難であり、またインバータを利用している設備では、点検時にモータの配線を切り離す必要がある。
新製品は、データ収集・Webモニタリング機能を内蔵したCPUモジュールと組み合わせて使用し、ポンプやコンプレッサ、空調ファン、金属加工、搬送機器などの既存設備の三相モータの電路に付属の専属ZCTを取り付ければ、設備保全用の常時監視装置としてすぐに利用が可能。動作中の三相モータの絶縁抵抗が測定できるため、設備を停止して点検する必要がなくなる。
定期的な保全ではなく、常時データを監視することで大幅な業務の効率化と、設備故障を未然に防ぐこともできる。また、機器の発熱や感電の危険が高い絶縁抵抗成分の値も、特殊技術により直接監視が可能。
コンパクト設計のため設置場所を選ばず、DINレール設置およびスライド式の設置を採用。目視で把握できる動作確認用LEDを搭載。