オムロンは、人と同じ空間で作業が行えるアーム型協調ロボット「TMシリーズ」を、10月26日からグローバル40カ国で発売した。
近年、製造現場では、需要変動に合わせた柔軟で迅速な生産ラインのレイアウト変更や、働き手不足による単調作業や重労働作業の機械化などが必要とされている。
TMシリーズは、ロボット言語などの専門知識は不要で、フローベースの直感的なユーザーインターフェースを持つプログラミングツールと簡単なティーチングにより、ユーザー自身で立ち上げることが可能。一般的な産業用ロボットと比べて、短時間で簡単に生産ラインの立ち上げや段取り替えができる。
ロボットアームと一体化した「照明付きビルトイン型ビジョンシステム」により、パターンマッチングやバーコード読み取り、カラー識別などの画像センシングができ、簡単な画像登録で、検査・計測、仕分け作業を実現。人が行っていた部品の設置や取り出し、箱詰め、ねじ締めなどの作業を担うことができる。
また、人や障害物を自動回避して走行する自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」と組み合わせて使用できる「モバイル対応モデル」も同時に発売。LDシリーズにTMシリーズのモバイル対応モデルを搭載し、製品の搬送や、持ち上げてトレイに載せるなどの搬送前後の作業を担当させることができる。
アーム長や可搬重量の組み合わせにより全12タイプをラインアップ。