安川電機は、子会社2社の事業を2019年3月1日付で再編する。システムエンジニアリング事業の強化を目的に、同社の鉄鋼エンジニアリング事業、および子会社の安川モートル(YM)の一般産業用電動機事業を、子会社の安川オートメーション・ドライブ(YAD)に移管する。
また、同社のモーションコントロール事業、およびインバータ事業の強化を目的に、YMのサーボモータ・EVモータの生産機能を同社のモーションコントロール事業部に、YM社のPMモータ事業をインバータ事業部に移管する。
システムエンジニアリング事業では、民需向け産業用プラントエンジニアリング事業の強化を図るもので、YADの多角なサービスネットワークを活用するとともに、エンジニアリング力を融合し、事業インシェア(制御+ドライブ+モータ)拡大を進める。
承継する事業で、鉄鋼エンジニアリング事業の売上高は、19年2月期で93億4300万円、営業利益12億9800万円、一般産業用電動機事業の売上高は、同42億7200万円、営業利益3800万円。
一方、モーションコントロール事業、およびインバータ事業では、モータとドライブを一体運営することで、ドライブ技術とモータ技術を融合し、さらなるモータとドライブ装置の機能向上とユーザーへの最適なソリューション提案力を強化することで、事業拡大を図るのが狙い。
承継するサーボモータとEVモータの生産機能、PMモータ事業の売上高は、19年2月期で124億3400万円、営業利益10億2900万円。
今回の事業再編は、同社グループ内の機能最適化、リソースの有効活用、間接コストの削減による生産性向上および効率化が狙いで、長期経営計画「2025年ビジョン」の実現に向けた組織力強化の一環。
なお、YMの売上高は、19年2月期で185億7800万円、営業利益11億6000万円、YADの売上高は、同196億4600万円、営業利益3億3300万円。