横河電機は、バッチプロセス向けの品質安定化システム「デジタルプラントオペレーションインテリジェンス」を開発、国内向けに11月16日から発売する。
近年、原料サプライヤのサイレントチェンジ(製造設備や工程などが変更されていること)による予期しない品質の変化や、納入先からのさらなる高品質の要求など、安定したものづくりに加え、変化する環境に適応していくことは製造業各社にとって課題となっている。
新製品は、ユーザーのプラントに蓄積された過去のデータを解析し、必要な品質から逸脱する予兆をとらえる、品質の安定化を支援するソフトウエア。パソコン上で動作し、プラント情報管理システムに蓄積された温度、流量などのデータ、ラボ情報管理システムに蓄積された品質や原料のデータを、PQCDS(生産性、品質、原価、納期、安全性)と4M(材料、手順、装置、人)といった全体最適の視点から解析し、品質に関わる指標を作成。運転評価ツールとして、品質改善のトライ&エラーを繰り返すPDCAサイクルをサポートする。
また同システムは、機械学習や品質工学などの技術を品質改善に生かすことが可能。データ収集やデータ相互の関連付け、解析作業など、現行業務に沿って行える機能が搭載されているため、特別な知識不要で利用ができる。
2019年9月には、指標をもとにリアルタイムで品質逸脱の予兆をとらえる運転リアルタイム評価システムを国内外で発売する予定。