【日本国内】
▼アルプス電気
建設を進めていた古川第二工場(宮城県大崎市)の新棟が竣工した。同社の電子部品製造におけるマザー拠点として「次の50年を見据えた持続的な先端工場」とすべく設計しており、IoTやAIを活用した生産管理システムなど最先端の設備を取り入れ、世界同一品質を目指す。新棟では、車載向けモジュール、カメラ用アクチュエータ、各種スイッチなどを生産。
敷地面積は4万8000平方メートル、延床面積は3万9111平方メートル(地上4階建て)、従業員数1000人。
▼デンソー
羽田空港跡地エリア(東京都大田区)に、自動運転技術の試作開発、実証を行う新たな拠点を開設する。新拠点は、試作や車両整備を行う開発棟と実証用のテスト路を設置し、自動運転技術を品川の研究開発オフィスで企画・研究開発し、試作開発・実証を羽田で行い、東京エリアで完結できる体制を構築する。
現在、羽田エリアは、国家戦略特区として自動運転など公道実証のサンドボックス制度導入の検討が進められている。また周辺は大田区のモノづくり企業が多数集結しており、今後は特区制度の活用や、周辺のモノづくり企業とも連携し、スピーディーな試作開発、実証を行い自動運転技術の実現を加速させていく。
開設時期は20年6月予定。
▼JMC
新工場(静岡県浜松市)の建設を発表した。2018年1月、コンセプトセンター(長野県飯田市)において鋳造工程の新工場棟の稼働を開始したが、自動車のEV化に伴う新規試作開発や、高度な技術を必要とする案件やモータースポーツ用などの高付加価値案件が増加。このため、加工工程の生産体制を拡充し、技術的難易度の高い案件のニーズに対応すべく、外注委託だった案件の内製化を目的に新工場を建設する。
用地取得時期は18年中を予定、着工は19年6月、稼働は同年12月を予定。投資額は約6億円予定。
▼兼松エンジニアリング
今後のさらなる成長と事業拡大の一環として、高知県高知市に工場等用地を取得することを発表した。現在、高知県南国市と高知市に分散している生産拠点を集約し、生産効率の向上と南海トラフ地震対策とする。
土地面積は3万3581平方メートル、取得価額は8億3000万円。
【海外】
▼王子ホールディングス
インドのグジャラート州に、新たに段ボール工場を建設する。同社はインドのタミル・ナドゥ州チェンナイでも段ボール工場の建設を進めているが、製造業の誘致に積極的な西部グジャラート州サナンド工業団地内に同国4カ所目となる段ボール工場を新設し、一層の事業拡大を図る。東南アジア・インド地域においては、24カ所目の製造拠点となる。
敷地面積は約7万5000平方メートル、稼働時期は20年3月予定、投資総額は約30億円。