横河電機は、医薬品、医療機器、食品関連の設備のバリデーション(適格性評価)業務と、計測器・計量器の校正業務を専門とするエヌケイエス(名古屋市西区、松尾茂樹社長)の全株式を12月3日取得する。
エヌケイエスは、バリデーションと校正の双方の分野で専門知識とノウハウを有しており、サービス提供は7000事業所以上の実績をもつ。また、バリデーション業務では、日本で初めてISO9001を取得し、GMPやGDPなどに準拠したバリデーションを実施している。
横河電機は、中期経営計画でライフイノベーション事業を新事業として確立させることを掲げており、ライフイノベーション事業の拡大を目指す横河電機と、自社ビジネスのさらなる拡大を目指すエヌケイエスの目的が一致し合意となった。
横河電機は今後、ライフイノベーション事業のソリューションの一つに、エヌケイエスの設備バリデーション業務と校正業務を加え、自社のイメージング装置や制御システム、製造・品質管理ソフトウエアパッケージ等と合わせ、医薬品・食品分野の基礎研究、開発、生産、物流、設備・装置の運用と、範囲を広げて提供していく。
また、バイオ抗体薬生産ソリューションや微生物コンタミネーション管理など、開発中の新しいソリューションを展開する際にもエヌケイエスの技術と知見を活用していく方針。