機械安全への貢献者を表彰する「第4回向殿安全賞」(主管=セーフティグローバル推進機構)の受賞式が11月20日行われ、2企業と5人の個人に表彰状と記念品が授与された。
同賞は、日本のものづくり産業の安全、進歩・普及に貢献した明治大学向殿政男名誉教授の業績をたたえて設けられた。
今回受賞は、団体(企業)の部「功績賞」が、東芝機械技術・品質本部の「安全人材育成にセーフティアセッサ資格制度を活用、資格者は製品安全への取り組み展開に貢献」と、田代鉄工所の「セーフティアセッサ資格制度を活用と3D
CADを活用した設計リスクアセスメントの推進で、顧客と製品の安全化に貢献」が選ばれた。
また、個人の部の「特別功労賞」として、元IEC/TC44議長、IEC/ACOS議長のフリードリッヒ ハーレンス氏が「国際標準化推進〈機械安全規格創成〉の中心者として貢献し、世界的な普及についても多大な貢献」が選ばれた。
さらに、「功労賞」が、デンマーク国立労働環境研究センター災害・安全研究部門シニアリサーチャーで心理学者のビート カインズ氏が「欧州発グローバル安全思想〈ビジョンゼロ〉の根幹を創成し、日本への普及に貢献」、日本大学名誉教授中村英夫氏が「わが国初の列車制御システム、伝送システム等の安全技術の研究と開発に貢献」、東京工業大学特任教授中村昌充氏が「経営者倫理・技術者倫理の概念の日本における定着と安全人材の育成に貢献」で、「功労賞」はエステックラボ大西正紀氏が「ロボット安全を基軸とした機械安全教育の普及に貢献」で選ばれた。