エプソンは、産業用スカラロボット「LSシリーズ」の新製品として、可搬重量10キロに対応した「LS10」を追加し、11月15日から日本国内での受注を開始した。
LSシリーズは、シンプルな組み立て作業や搬送工程などに適しており、専用コントローラでロボット動作の設定や管理が簡単に行えるスカラロボット。新発売のLS10のほか、可搬重量3キロ、6キロ、20キロ対応タイプをそろえている。
LS10は、複雑なハンドでの高可搬対応が可能で、電機・電子部品や自動車部品メーカーなどでの部品の搬送や組み立て用途に便利。アーム長は600・700・800ミリ、Z軸長は200・300ミリの各モデルが用意されており、作業スペースや用途に合わせて選択ができる。
従来のLSシリーズは、モーターの原点位置情報を記憶するためバッテリーを使用しているが、LS10はモーターユニットのバッテリーレス化を実現しており、メンテナンス時間や装置のダウンタイムを減少。
また、LANポートの追加や、M/Cケーブル着脱の簡素化などにより、ロボットの設置・交換が簡単に行える。
今回、LS10用に、新たにロボット専用コントローラ「RC90-B」も追加され、さらに利便性を向上させた。