電子ディスプレイ、有機エレクトロニクス、IoT関連技術 勢ぞろい
日本最大級のディスプレイ産業展「第28回液晶・有機EL・センサ技術展(ファインテック ジャパン)」(主催=リード エグジビション ジャパン)が、12月5日(水)~7日(金)の3日間、幕張メッセで開催される。
開場時間は10時~18時(最終日は17時まで)、入場料は5000円(Webでの事前登録者、招待券持参者は無料)。
期間中は「高機能素材Week」と「Photonix 2018」が同時開催され、相互入場が可能。同時開催展にも多くのディスプレイ技術が出展される。
薄型テレビやスマートフォンをはじめ、急成長を続けているフラットパネルディスプレイ(FPD)産業。1991年に第1回が開催された「ファインテック ジャパン」は、今回で28回目。
FPD(液晶、タッチパネルなど)の開発・製造に必要な製造装置、部品・材料が一堂に会する専門展として定着しており、世界各国からも電子ディスプレイ・情報端末・家電メーカーの研究・開発、設計・製造に関わる技術者が毎回、多数来場する。
今回は、電子ディスプレイや有機エレクトロニクスのほか、IoT機器の開発・製造に関する技術など、約150社が出展。先端技術にフォーカスした6つの特設ゾーンに分かれており、会場内は目当ての製品や技術が見つけやすい構造になっている。
各種セミナーも開催
期間中はセミナープログラムも多数用意されている。
基調講演は、5日に「JDI、シャープが語る事業戦略」を予定。ジャパンディスプレイの月﨑義幸代表取締役社長兼COOによる、同社の中長期的な事業戦略と、その戦略を支える技術についての紹介と、シャープの伴厚志ディスプレイデバイスカンパニー副社長による、ディスプレイの将来展望とシャープの戦略についての講演が実施される。
6日は、「日韓有機EL最前線~有機ELディスプレイが実現する未来~」をテーマに、LG DisplayのEddie Yeoチーフマーケティングオフィサーによる「有機EL、未来ディスプレイの夢がここに!」、JOLEDの石橋義代表取締役社長による「JOLEDの印刷方式有機ELディスプレイ製造技術とさらなる挑戦」が予定されている。
7日の特別講演では、産業タイムズ社の泉谷渉代表取締役社長が、IoTにおける200兆円の電子デバイス市場の展望と、次世代ディスプレイの様々な展開を紹介する。
専門技術セミナーは、会期中に各50分で1日6セッション、計18セッションが予定されている。住友化学による「塗布型OLED材料の最新開発状況」、デンソーの「車載用コックピットディスプレイの最新動向とデンソーの取り組み」、シャープの「日本発の有機ELディスプレイ量産への取組み」、九州大学の「実用化に迫るTADFの最新技術と展望」などを実施する。
このほか、会期中は連日、出展社による製品・技術セミナーを開催。製品や技術に関する詳しい紹介など、役立つ情報が満載となっている。
各ゾーンと出展内容
▼ディスプレイ・センサゾーン
液晶ディスプレイ/モジュール、タッチパネルディスプレイ、LEDディスプレイ、デジタルサイネージ、イメージセンサ、フォースセンサ、ジャイロセンサなど
▼部品・材料 ゾーン
ガラス/プラスチック基板、シリコン/セラミックス基板、液晶/有機EL材料、導電材/絶縁材、フォトリソ関連部材、光学部材など
▼製造装置 ゾーン
露光装置、コーター/デベロッパー、洗浄装置、検査/リペア/測定、貼合せ装置、クリーンルームなど
▼プリンテッド エレクトロニクス ゾーン
印刷技術、インクジェット、ナノインプリント、各種インク、金属ナノ粒子ペースト、評価/分析機器など
▼MEMS技術 ゾーン
エッチング装置、接合装置、成膜装置、レーザー加工装置、エッチング薬品、ファウンドリサービスなど
▼有機EL ゾーン
蒸着装置、インクジェット装置、封止装置、正孔注入/輸送材、蒸着マスク、有機ELディスプレイ/照明など
このほかにも、同時開催展の「高機能素材Week」では、光学フィルム、透明ポリイミドフィルム、ターゲット材などが、「光・レーザー技術展」ではレーザーアニール装置、レーザー切断装置、ガラス基板材料などのディスプレイ技術が出展される予定。
期間中、同時開催
高機能素材Week
同時開催の「高機能素材Week」は、「高機能フィルム展」(機能性フィルム・成形加工機など)、「高機能プラスチック展」(樹脂・炭素繊維・成形加工機など)、「高機能 金属展」(金属材料・金属加工機など)、「高機能セラミックス展」(原材料から製造装置までが出展)、「接着・接合 EXPO」(接着剤・接合機・締結技術など)、「高機能 塗料展」(塗料・塗装・コーティング技術)の計6展によって構成された専門展。今回は、前回比180社増の過去最多940社が出展する。
Photonix 2018
「Photonix 2018(第18回光・レーザー技術展)」は、「レーザー加工」「光学部品・材料」「光計測・分析」の3つの専門展から構成された、光・レーザー関連技術の総合展。レーザー溶接・切断機、金属3Dプリンタ、レーザーマーカー、ファイバーレーザー、超短パルスレーザー、高輝度ブルーレーザーなど、計170社が出展する。