オムロンは11月29日、技術戦略会議を行い、i-Automationでオープンイノベーションを強化する意図としてAI開発ベンチャーのエイシング社との提携を発表した。
同社のAIは独自開発の機械制御用AIアルゴリズム「ディープバイナリーツリー方式(DBT方式)」。リアルタイム性が要求される製造ライン向けに適した処理スピードの速さと、ディープラーニング方式で必要なクラウド環境やハイスペックマシン、高速通信インフラがいらず、チップやボード・PCなどのエッジデバイスで動作できる小型さが特長。
センサでのデータ収集から分析・解析、フィードバック、指示の流れをクラウドとの通信を介さずにエッジデバイス内で処理が可能となる。メンテナンスフリーの逐次学習で、学習時間も大幅に減少。予測から調整指示の制御が正確で劇的に高速処理を実現した。
両社はAIエンジンを搭載した各種制御機器を開発中。現在提供している「AI搭載マシンオートメーションコントローラ」を異常検知からの制御を行うためのアプリケーションカセットとして、エイシング社のDBT方式AIをビルドインし、予測からの制御がより正確に行われるAI搭載コントローラにしていくことも進めている。