ジック(東京都中野区)は、独・ibeo社の自動車用LiDARシステムを紹介するセミナーとデモを11月20日に本社デモルームで開催した。
自動車の自動運転に向けてibeoは、車載レーザセンサの常識を覆すオブジェクト・トラッキング性能、長距離測定性能やFusion機能、全天候性などに対応した自動車用レーザセンサシステムを販売している。
今回披露されたソリッドステートLiDARは、駆動部のあるミラーを使用しないMEMS技術により、サイズの小型化と部品の点数の削減を図っている。また、機械的な駆動部がないため長寿命で耐振動性にも優れ、信頼性の高い制御が可能。
さらに、センシングの範囲も視野角が上下30度まで調節可能で、距離もワイドで約80メートルから、ロングで約300メートルまでカバーできる。3Dアプリケーションにも対応。
販売開始は2019年後半を予定している。
当日はこのほかに、環境地図作成、検証用の参照データ作成システム、次世代フュージョンシステムなど、自動運転を実現するハード、ソフトも披露された。
ibeo社は、自動運転のレベル5を可能にするラインアップを行っており、2022年頃までには大手自動車メーカーでの採用を目指している。