製造、物流現場は労働者の不足から労働者の質が落ち、今までは品質を保てていた工程などで多くのミスが発生するようになって来ました。例えば、生産準備のための商品や部品のピッキングと補充作業。簡単な作業でミスが起こりにくい、ミスがあってもあまり大きな影響がなさそうなイメージがありますが、それは大間違い。この工程こそ単調な作業の繰り返しで作業員を疲れさせて多くのミスを発生させ、ひいては後工程への悪影響や手戻りの原因になります。
oneA(大阪市鶴見区)の「APG―7」シリーズは、棚の前方を覆うように扉を取り付け、受注管理システムやバーコードシステムと連携し、製品を取る・収める時に作業的に正しい位置しか開かないポカよけシャッター。ピッキングする必要のない場所はシャッターが開かないので、誰がやってもミスが減らせる仕組み。作業者はものを探さず、開いたところの製品を取る・収めればいいので作業スピードは早くなり、ミス削減と作業効率に対して両方に効果をもたらします。
新製品のAPG―7TL/7TBは、従来製品の2倍のトルクで最大で縦350×横350mmの扉に対応。大きくなった扉で広い範囲をカバーし、よりミスを防止できる。開閉角度が設定でき、ガイドとなるLEDランプも6色に対応し、好みに合わせて設定可能。ケーブルの引き出し方向も横と後ろ、下に対応し取り付けも自由自在。
ピッキングや補充作業のほか、工程飛ばしの防止にも有効。生産ラインにシャッターを設置し、検品や組立工程で規定の作業が完了していない場合はシャッターがストッパーになり未完成品が次工程へ流出する事を防ぎます。作業忘れの防止、品質管理にも効果的。同社は「製造や物流倉庫など、さまざまな場面でヒューマンエラーを防止し、ポカミス0件を追求したい」としています。