2019年5月14日から17日にかけて、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場で、産業用繊維と不織布の国際見本市「テクテキスタイル(techtextil)」と、縫製製造技術の国際見本市「テックスプロセス(texprocess)」が開催される。
両見本市は、2年に1度行われる世界最大級の繊維と不織布、その製造技術の見本市。前回17年にはテクテキスタイルが世界55カ国から1477社の出展、104カ国から3万3670人の来場があり、テックスプロセスは世界35カ国から312社の出展、109カ国から1万3718人の来場実績がある。
特にテックスプロセスではインダストリー4.0に対応した「インパクト4.0」を掲げてデジタル化・自動化した縫製プロセスの見本市となっており、19年は自動化技術とAIやビッグデータを活用した展示が多くなる見込み。特に消費者と直結してマスカスタマイズに対応したシステムと自動化技術を組み合わせたサービスやソリューション、地域や国境を超えてネットワーク化された機械や工場、デジタルプリンティングなど、最先端の技術を見ることができる。
この分野は、消費者との距離が近く、受発注とデザイン、製造、出荷、納品までの一連の流れがつながっていることから、組み立て製造業や他の産業よりもマスカスタマイズが進んでいるとされ、今後の自動化の方向性を参照するものとしても注目の展示会だ。