ヤマハ発動機は12月11日、長期ビジョンと2019年から21年の新中期経営計画を発表した。
長期ビジョンとして「ART for Human Possibilities」を掲げ、ロボティクスを活用して社会課題を解決、モビリティに変革をもたらすことで人の持つ可能性を広げていくことを目指す。ロボティクス事業に関しては、ドローンや陸上ビークルなどロボティクスを生かした農業機器の開発・量産を通じた農業分野と、個別化医療に向けた装置開発など医療分野の拡大を進めるとした。
新中期経営計画では売上高2兆円への再挑戦を進める。ロボティクス事業は18年の売上高730億円、営業利益163億円(いずれも見込み)から、21年は売上高1015億円、営業利益250億円を目標とする。18年比で表面実装機35%増、FAロボット100%増、UMS(産業用ドローン)60%増を目指す。
具体的には、既存市場・既存製品ではソリューションを強化し、既存市場向け新規サービスとして工場まるごと最適化の提案を強化する。新規市場・既存製品では精密農業や医療分野をスタートさせ、新規市場・新規製品は物流向けドローンや無人ヘリなどに取り組んでいくとした。