FAプロダクツ(東京都港区)は12月12日、約100人が参加した図研主催のセミナー「ファクトリー デジタル ツイン フォーラム 2018 スマートファクトリーはこう作る! 見える、つながる、分かる、製造現場の作り方」で、「既存設備のデータを生かした“稼働分析”と“予知保全”の手順」と題した講演を行った。
登壇した貴田義和社長は、はじめに日本を取り巻く現状について解説。第4次産業革命によって日本は大きな変革を遂げ、再び製造業で存在感を発揮するようになるだろうと見られているが、実際には欧米の高級路線、中国ASEANなど新興国の高コストパフォーマンス路線に挟まれて苦戦が続いているとし、そこを解決するための生産性向上、スマートファクトリー化が大切であると説いた。
さらにIoT化がなかなか進まない理由について「ITと製造現場の両方を理解している人の少なさ」「現場の反対」「費用対効果」の3点を挙げ、特に費用対効果を明確にするところから始めることが大切だとした。
費用対効果を考えた時には設備の稼働監視、予知保全からスタートすることが最もやりやすい道だとし、同社のパッケージ製品とその導入について具体例を交えながら紹介した。