日本電子回路工業会 会長 小林 俊文
あけましておめでとうございます。日本電子回路工業会(JPCA)の小林です。今年は亥年。この『亥』は、核、つまりものごとの中心とか芯といった意味にもなります。この核、つまり、人間で言えば、自我をしっかりと持っているのが、亥年の人の特徴のようです。なにごとに対しても、自信にあふれた態度で接することができる指導者タイプの人だそうです。
60年前を振り返りますと、第一回日本レコード大賞(黒い花びら)の開催。NHKの教育テレビ、フジテレビの放送がスタート、そして、皇太子殿下・美智子妃殿下様のご成婚の年とありました。隔世の感がありますね。昭和を経て、そして、平成最後の年となります。次の年号が何になるか興味を引くところではありますが、最後であるということは、また新たなスタートが始まるということでもあります。気持ちを切り替え、新たな目標に向かって進んでいきましょう。
2019年は、会長職に就いて3期目を終了します。新たな目標の設定として、今までの『Vision 2020』活動に加えて、会員企業の皆様に共通する課題、BCP(BCM)の展開や安全衛生の分野にも力を入れて参ります。近年毎年、大きな災害が日本列島を襲い、大きな被害が出ています。特に亥の年には、大きな地震が過去に起きています。関東大震災、阪神淡路大震災、新潟中越沖地震など。起きることは誰も望んでおりませんが、起きた時の備えをどうするかが大切です。
また、製造の現場には、たくさんの危険が潜んでいます。これからも大きな災害への備えと、現場における事故の未然防止など、日頃から準備していくことが、皆様の安心安全な生活を支えてくれる本当に大事なことだと思っています。
『ダントツものづくり』『ビジネスチャンスの創出』そして『BCPと安全衛生』を加えた3つを柱とした新たな工業会活動を2019年から進めていく所存です。
イノシシの年にちなみ『猪突猛進』。各々が目標を立て、その目標に向かって勢い良く突き進んでいく年を目指し、この年が『亥(い)い年』だったと言える一年になることを祈念して新春のご挨拶と致します。