日本配電制御システム工業会 会長 宇賀神 清孝
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
年頭に当たり、平素より弊会にお寄せ頂いております皆様の暖かいご指導とご支援に対し心から御礼申し上げます。
昨年は、地震・豪雨・台風が相次ぎ自然災害が多発した年でした。これらの自然災害に伴い物流機能の停滞や外国人観光客の来日キャンセルなどにより日本経済は、一時的に景気を下押ししましたが、生産性向上・省力化を目的とした企業の設備投資が堅調であることに加え、人材不足に伴う賃金の上昇などで個人消費は堅調に推移しており、米中貿易摩擦など景気の下振れリスクはあるものの、底堅く推移することが見込まれます。
建築用配電盤類の今年度上期生産金額は、昨年度に比べ微増でしたが、足元会員各社はフル稼働の状況にあり、年度末まで例年以上に忙しい状況が続くものと思われます。
来年の東京五輪に向け、首都圏を中心にインフラ投資が急ピッチで進んでおり、今年は各種関連施設が完成時期を迎えます、また、昨年11月の政府補正予算には、災害復興・復旧に加え、学校関係へのエアコン設置のための予算が計上されており一時的ではありますが、配電盤類の大量の受注が見込まれるため、業界が一丸となって対応していきたいと思います。関係先の皆様にも設計業務の繁忙感が顕著であることを鑑み、昨年12月に関係各方面に設計変更等の対応について改善・協力をお願いしました。
昨年の臨時国会で外国人材の受入を拡大するため、本年4月から新たな在留資格を設ける改正出入力管理法が成立しました。
新たな制度の詳細は、今後定めることとなっていますが、慢性的な人手不足が続いており、技能実習生を受け入れている当業界にとっても、今後の運用方針を注目しているところですが、必要によっては、外国人材受け入れについて研究会を設置し、会員企業のニーズに対応していきたいと考えています。
また、国内においても社員の採用が難しくなっていることを踏まえ、当業界の知名度をアップするため引き続き展示会やウェブを活用してPRに努めていく所存です。
結びに、皆様方のご健康とご多幸をお祈りしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。