日本配線システム工業会 会長 平岡 敏行
新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は日本配線システム工業会の活動に格別のご配慮とご指導賜り厚くお礼申し上げます。
本年の事業環境に関しましては、好調な世界経済を背景とした企業の業績拡大や、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた事業や公共建築需要が見込まれるとこから、概ね堅調な推移が期待されます。一方で、当工業会に影響の大きい新設住宅着工戸数については、本年に実施される予定の消費税率10%への引き上げ影響もあり、対前年比で微減になると想定しております。
人口減少社会を迎えた日本国内では、中長期的には、住宅着工数の増加を期待することが難しい状況ではありますが、リニューアル市場への対応や、HEMS、BEMS、ZEHなどエネルギーマネジメントの分野など、成長を狙える新たな市場も確立されつつあります。
昨年度からスタートした当工業会の第5次中期計画は、「快適で安心・安全な暮らしを配線システムで実現する運動」の5大重点活動テーマとして「①安全品質の追及活動」「②安全・点検リニューアル活動」「③環境対応推進活動」「④標準化推進活動」そして「⑤新規分野開拓活動」を掲げております。
今年も、この5大重点活動テーマを実行すると共に、HEMS、BEMSを中心としたスマートハウスや太陽光発電対応住宅用分電盤、感震機能付住宅用分電盤、電気自動車の充放電システム等に加え、IoT時代にふさわしい配線器具、住宅盤の普及を目指し、新規分野について新らたな市場を創造して参ります。
また、当工業会で定めました「交換の目安:配線器具は10年、住宅用分電盤は13年」を訴求し、既存の住宅市場に対し安心・安全な配線システムを維持するための取替え提案を継続して参ります。
当工業会は、この中期計画を確実に推進して参ることを通じて、業界のさらなる活性化に寄与する所存ですので、昨年同様のご支援を頂きますようお願い申し上げます。
本年が皆様方にとりまして素晴らしい年となりますことを祈念いたしまして年頭の挨拶とさせて頂きます。