【各社トップが語る2019】オムロン、ⅰ-Automation提案

執行役員 インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー商品事業本部長 辻永 順太

2019年3月期の業績は前年度のから状況を引き継ぎながら順調に伸ばすことができている。18年度前半は市場全体に不安定な要素も感じられたが、前年度実績を割ることはなかった。

当社は20万点の商品群を持っているが、「ⅰ-Automation」のコンセプトのもと、これらの商品群を基に、顧客の現場に合ったアプリケーションとして、お客様にお届けすることにこだわって取り組んでいる。いま人手不足が世界的な兆候になっている中で、当社では「人を活かす」ということで、カメラ、ロボットといったものを組み合わせたオートメーションやアプリケーションが事業をけん引している。

こうした中で、FAにAI技術を取り込んだ商品群もすでに何種類かを発売している。昨年11月にはエイシング社との提携を発表し、より高いレベルのAI技術活用に取り組んでいる。熟練者などに頼らなければいけない部分をAIで補っていこうというニーズは今後高まってくる。

また、ロボットも15年に米国のアデプトテクノロジー社を買収し、オートメーションやアプリケーションの中に組み入れて価値を提供しており、順調に成長している。

一方、制御盤事業では小型化ニーズが強いことから、盤ソリューションとして製品形状の小型化・統一化に取り組んでいる。

当社は現在、自動車、デジタル(スマホ、半導体)、食品(コモディ品)、インフラの4つを注力業種として展開しているが、その時々で顧客の投資の額が変わってくることから、その投資の変動に見合った形でⅰ-Automationの提案活動を進めていく。

今年もものづくり現場で困られていることを、オートメーション技術で解決できるように取り組んでいきたい。

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