FAシステム事業本部 機器事業部長 三条 寛和
2018年度上期は、自動車と電子部品が好調で昨年を上回り、下期も五輪需要と首都圏再開発で配電盤向けが順調。通期でも17年度を上回る見込みだ。
主なトピックスとしては、三菱電機特約店会が発足50周年という大きな節目を迎えたこと、JECAフェア製品コンクールで「B/NET統合検針システム」が国土交通大臣賞を受賞したことが挙げられる。また、製品を見る・学ぶ・試すことができる体験型施設として東京・秋葉原に「東日本FAソリューションセンター」がオープンし、今はここを起点にソリューション提案を強化している。
19年は半導体や電気自動車、二次電池の投資が旺盛で、さらに伸ばすチャンスがありそうだ。半導体は微細化やパッケージ化の技術革新があり、装置メーカーが開発に着手している。自動車はECUの搭載が増え、自動車メーカーとティア1の設備投資に期待している。二次電池はスマホと自然エネルギー需要があり、首都圏の再開発需要による配電制御機器の需要も期待できる。
ロボットも好調だ。人手不足解消に加え、IoT化のキーコンポーネンツとして検討するユーザーが増えている。AIやセンサ技術の向上により使いやすさが増し、急速に広まっている。小型組み立て分野に特化し、バリエーションを増やしていく予定だ。
またCC-Link IE TSNが産業向けの次世代通信規格である「TSN」にいち早く対応した。当社もシーケンサ、サーボモータ、インバータ、表示器、ロボットなどTSN対応製品の開発を進め、11月のIIFES、12月の国際ロボット展でコンセプト展示を予定している。
e-F@ctoryは、世界の640社に広がるe-F@ctoryアライアンスパートナーと一緒に提案を強化している。今後はASEAN地域へも広げていきたい。