取締役 インダストリー事業部バイスプレジデント 勝村 友一
2018年は、どの業界セグメントにおいても分け隔てなく好調。IoTの統合ソリューション「EcoStruxure」を本格的に立ち上げ、拡張現実技術を用いて保守を効率化する「シュナイダーARアドバイザー」をはじめ多くのIoTソリューションを訴求できた。
主力商品であるプログラマブル表示器(HMI)の好調に加え、機械の制御システムを一括受注するマシンソリューション事業も予想を超える反響があった。特にTVDA(作検証済み、評価済み、文書化済みのアーキテクチャー)と呼ばれる“装置構成のひな型”を用いることで高性能なスマートマシンをより少ない労力で開発できるのが強みだ。
また、世界各国で開催しているプライベートイベント「イノベーションサミット」を日本で初めて開催。約1200人のお客さまにご来場いただけた。
19年は、IoTを含めた総合ソリューションの展開を本格化することで総合制御機器メーカとしてのイニシアティブを発揮し、さらなる成長を期待している。
具体的には、成長が期待できる業界セグメントに活動を集中する。業界に特化したオートメーションの専門家を置き、海外で好評の高性能モーションシステムなどのマシンソリューションの提案を行うほか、業界ごとの専門展示会への出展を行い、知名度の向上とソリューションの訴求を行っていく。
新商品やサービスについては、機械メーカが出荷した機械をクラウドを通じて一元管理できるクラウド型サービスの提供を予定している。機械のリアルタイムモニタリングに加え、機械の構成部品の情報や関連ドキュメントも管理できノウハウの形式知化を実現する。またHMIでは、屋外や車載などで求められる耐環境仕様に対応した表示器SP5000Xをリリースするなど、ラインアップを拡充していく。