【各社トップが語る2019】本多通信工業、育てる拡げる活動を展開

代表取締役社長 佐谷 紳一郎

2019年の外部環境は足許に懸念材料あるものの、事業機会は豊富であり、期待できるところに目を付けながら取り組んでいく。特にコネクテッドインダストリービジネスを社会に実装していくことは重要だ。

今年は、「GC20計画」のSeason2で「育てる」ことに注力し、20年度のゴールを目指す。次世代カメラ(ADAS)は自動運転向け用として、19年後半から量産を開始し、22年以降に増えてくる。光ファイバコネクタは、放送や医療などでの8K映像の大きなデータ量に対応が求められており、引き続き商品開発を進める。産業機器への長期供給ニーズに対し、「続けていく」ことを明文化したビジネスモデルを19年から取り組んでいく。

一方、BCPの観点からグローバル製造拠点の再編を進め、生産比率の高い中国からベトナムでの委託生産に移すとともに、中国からの日本への輸入も止め、国内生産を行う。

また、スマートプロセス化&楽勤化の推進策として、まず安曇野工場(長野県)で、人の動線を考えた製造レイアウトに変更し、働き方改革につなげる。さらに、17年に導入してうまく立ち上がっているSAPシステムを活用して、ワンウィークデリバリーやITを活用した多品種管理システムに利用していく。RPAも間接業務で活用する。

AIでは金沢大学と共同で、成型部品を画像検査するシステムで研究を進めており、今年1月から活用を始める。今後外販も検討していく。安曇野工場では厚生棟の建設に着工する。社内部門間の風通しを良くし、交流が深まる場を提供していくのが狙いだ。

19年は脆弱なポートフォリオの充実にも取り組む。グローバルオンリーワン商品の「UHS-Ⅱソケット」の拡販、車載カメラの実績を欧米・中国メーカーへ提案など、「ヨコテン」の「拡げる」活動を進める。

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