代表取締役社長 原田 秀人
2018年12月期の売り上げは前年度の2桁増よりは伸びが鈍化したが、過去最高を更新することができた。国内のビル関係や工場向け設備需要が増えていることで、繁忙となっている。ビル関係は東京オリンピック・パラリンピック終了後も需要継続が見込まれており、2025年の大阪万博へのつながることが期待されている。
こうした中で昨年は、端子台、コネクターの需要が非常に好調であった。人手不足もあり、スプリング端子方式の採用が増えている。また、照明制御DALIの引き合いも増えてきた。
今期は、海外の状況が不透明であることから、売り上げは守り中心の計画で考えている。
オートメーション機器では、引き続きIoT・IIoTをターゲットにした製品・ソリューションで需要掘り起こしを進める。IEC61131-3に準拠した新しいPLCプログラミングツールのリリースや、IO-Link対応で予知保全につながる電子式サーキットプロテクタの拡販、高付加価値のインターフェース製品の国内開発に取り組む。
また、国内でも多くの照明器具メーカーが対応しているDALIの営業強化や、産業用イーサネットスイッチと電源の拡充と拡販を進める。
インターコネクションでは、人手不足のなかで、配線作業省力化と省メンテナンス効果の高い「TOPJOB Sレールマウント端子台」に、レバー操作とボタン操作プッシュイン接続式を、「WFRワンタッチ・コネクター」に、6サイズを追加し、FA/電設・電材業界向けに拡販する。
さらに、レバー付きコネクター、PCB端子台、最大200の電線を接続できる大容量端子台、省施工のWINSTAコネクターなどに注力していく。いずれもユーザーの現場から指名採用してもらえるような活動を強めていきたい。