【各社トップが語る2019】イートン・エレクトリック・ジャパン、大型UPS需要へ種まき

ジャパン・カントリーマネージャー 永井 信彦

2018年12月期の売り上げは前年度比約10%伸ばすことができた。製品の3本柱であるブレーカ、ヒューズ、UPS(無停電電源装置)のうち、ブレーカは約10%増加している。PV(太陽光発電)向けの需要が好調を維持している。PVは国内需要が減少傾向にあるものの、今後は海外向けの販売が中心となってくる。

UPSは小型タイプが徐々に市場で認知され30%増となっている。小型タイプのUPS市場が減少傾向にあることからシェア拡大に取り組む一方で、東京オリンピック開催も絡み、今年後半からは外資系のデータセンター建設が活発になることが見込まれている。

データセンターは電力を消費することから、電力の供給不安対策や電力の有効運用などを含めてUPSの活用に期待が高まっている。大型機種のUPSを中心に20年以降に大きな需要が見込まれることから、今年はしっかり種まきをしていきたい。

19年12月期は、ブレーカで15%増、UPSも前期同様20~30%増の売り上げを目指していく。

ブレーカは、IoTに対応した次世代の制御盤配線システム「SmartWire-DT」を発売している。PLCと制御機器との1対1配線や、PLC、I/Oインタフェースが不要で、1本のフラットケーブルで全ての制御機器をデイジーチェーン接続、直接PLCに収容することで、配線時間やコストの大幅な削減を可能にしている。

配線ミスの低減にもつながり、運用後のレイアウト変更や機器拡張にも柔軟に対応できる。昨年はテストパイロットであったが、今年から本格的に拡販に取り組む。

UPSは、3~5kWのハイエンドクラスの機種を中心に拡販に注力していく。当社の常時インバーター方式の特徴をしっかりアピールしていきたい。

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