【各社トップが語る2019】東プレ、空調事業の成長を加速

常務取締役 山本 豊

当社は自動車用プレス部品事業と、冷凍車の製造・販売を行う定温物流関連事業を中核として事業を展開している。自動車用プレス部品はティア1として活動し、冷凍車では国内トップシェアを占めている。

1970年からは空調業界、83年から電子機器業界に参入し、自社ブランド製品を持つメーカーとしても活動している。特に空調機器関連事業は業績こそ着実に伸びてきたが、より成長をスピードアップするために現在力を入れている。

「安心、安全、クリーン」をテーマとし、送風機とクリーンルーム用FFU、エアドライヤ、クリーンユニット、VAV、デシカント外気処理機、溶接ヒューム用集塵機、住宅用換気システム等を展開している。

住宅用換気システムは、24時間換気が義務化される以前より、一般的な換気扇とは異なる、より高付加価値製品を提供する。全熱交換技術や風量制御技術による快適環境の実現が高く評価され、多くのハウスメーカーに採用されている。デシカント外気処理機も換気による湿度コントロールができ、省エネ機器として中小ビル用に展開しているが、今年は住宅用にも発売を開始する予定だ。

盤用クーラーは18年に発売し、大手ロボットメーカーの制御盤に採用された。冷媒はノンフロンに向かっているが、いまは過渡期。現状はノンフロンの装置はまだ高額で、すぐに採用できないユーザーは多い。そのニーズに応えたい。

溶接ヒューム用集塵機は「燃えない集塵機」として好評だ。溶接は火花が飛び散るだけでなく、高温のヒュームを吸い込んで配管やフィルタが燃える事故がある。当社製品は燃えない金属製配管を採用し、高温を感知したら吸い込みを停止する機能、出火時の自動消火という三段構えの安全対策が施してある。

19年も送風制御及び冷熱技術を活かし、快適な環境づくりに貢献する。

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