【各社トップが語る2019】内外電機、100周年に向けて強化

代表取締役社長 丹羽 一郎

2018年の前半は業界全体の人手不足という市況から、様子見を行われるケースがあって苦しんだが、後半には動きが回復し順調に持ち直している。オーダーが急増するなかで、頭数だけでは解決できないのがこの業界。この1年も「製品・設備・人、すべてを強化」してきた。今後につながる取り組みや計画を進めている。

製品は標準品集約による合理化を進めている。コスト増になっている状態や過剰スペックを見直すことにより、お客様にとって価値が高い標準品を提供していっている。JECA FAIR 2018で大阪市長賞を受賞した「内器交換キット」もそのひとつ。電機設備リニューアル案件で利用されており、お客様からは「適正価格」で「十分な価値」という評価を得ている。

設備は、製品標準化に関係する自動化や機械化への投資は行っている。また、現場設備としてウェアラブル通信機器などを活用し、工事作業者を弊社スタッフが遠隔サポートすることを検討している。従来現場へ行って対応が必要だったことを、オンライン化することでより多くの現場へ対応していけることになる。

人はこれまで同様に育成に力をいれている。各社員へは資格取得支援など、学ぶことや腕を磨くことを促進している。社員寮も整えており、地方出身者も働きやすい環境となっている。

市況としては、インバウンド増加が様々な設備投資を生むことに繋がり大きなインパクトを与えていると捉えている。東京オリンピック、大阪万博、リニアモーターカー開通などで、さらなる増加を促進する起爆剤となるだろう。

2020年に100周年を迎える内外電機。一つの区切りであり、次の時代への契機でもある。先を見据えた強化を続ける。

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