代表取締役社長 鈴木 忍
日東工業のグループ会社としてスタートして1年が経過した。ワコムのエンジニアリングソリューションビジネスユニット事業のすべてを継承しているが、日東工業との共通のお客様が多く、お互いのシナジーを提供しやすい市場だと感じている。
2019年3月期の売り上げは前年比2桁増を見込んでいる。当社製品がIT導入補助金の対象になったことや、ウィンドウズ7終了に伴う買い替えなどが主な要因であった。
このほど、電気設計CAD「ECAD DCX」では、新たにクラウドベースで部品ライブラリを利用できるサービスを開始した。本サービスを紹介する特設Webサイトも開設し、ECADユーザーがより効率的に利用できる様々なサービスを紹介。
現在当社では、30社30万点の部品ライブラリを用意しているが、20年までには50社100万点を目指して増やしていく。また、製品毎のサンプル図を整備、トレーニング体制も今年3月までにリニューアルして、ECADユーザーの早期立ち上げを強力に支援していく。
さらに、日東工業のキャビネットレーザー穴加工等図面作成Webシステム「CABISTA」と連携したシステムのプロトタイプを昨年10月の展示会で披露、今年2月の設計製造ソリューション展・東京でも実機によるデモンストレーションを行い、4月からはユーザーへの提供を開始する。
親会社である日東工業は「電気と情報をつなぐ」をスローガンに掲げている。ECAD DCXでは設計情報を有効活用して、板金や電線加工などの製造工程と「情報をつなぐ」ことで、製造リードタイムの大幅削減に貢献できると考えている。
20年3月期は前年比数%増の売り上げを計画。東名阪の設計製造ソリューション展やJECA FAIR、IIFES(旧SCF)にも出展。