【各社トップが語る2019】国際電業、FSなど伸長し2桁増収

代表取締役社長 古川 長武

2018度は中期3カ年計画の初年度であったが、フットスイッチ、プラズマ切断機が好調で、売上高は計画値を上回り、前期比10%ぐらい伸びる見込みだ。利益面では、協力会社の吸収合併や設備の引き取りなどがあったが、増益の予想で、19年3月期は増収増益となる。

部門別では、フットスイッチ(FS)が工作機械、医療機器向けが好調、前期比2桁ぐらい伸びそうで、プラズマ切断機は前期が減少した反動で20%増の見込み。ACソレノイドは、前期比横ばいか、やや下がりそうだが、3つの主力製品を合わせると10%ぐらい伸びる予定。

特にフットスイッチの拡販には注力し、技術部門と営業部門の若手社員2人がグループリーダーとなり方向性、市場などを決めて統一的に動いたのが功を奏した。

海外展開としては、海外展示会への出展によるPR活動に力を入れている。十数年続けている中国での出展のほか、一昨年と昨年タイの工作機械展示会に出展、昨年初めてベトナムの工作機械展示会にも出展した。

中国は長年出展しているので、日系工作機械メーカーや現地のメーカーからの引き合いが増えてきている。タイ、ベトナムはこれからだが、中期3カ年計画の中には海外への輸出強化策も盛り込んでいる。

今年の景気は、消費税アップ、米中の関税問題、英国のEU離脱などにより、黄信号が灯るとみている。従って経営にも注意が必要だが、3か年計画は予定通りに進めていく。慎重にカジ取りをしながら、大胆に前にも出ていくつもりだ。変化の波に自分から出てチャンスをつかみたいと思っている。

今年もフットスイッチに重点を置き、工作機械は新規取引メーカーを開拓、医療機器は内科用、外科用、健康器具など幅広い分野を開拓する。情報、ネットワーク関連の付加価値を持たせた新製品も検討する。

これにより、19年度の売上高も増収を目指す。

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