代表取締役社長 中村 道一
2019年3月期の業績は、売り上げ、利益とも前年度比20%アップとなりそうだ。産業全体の景況感が良いことに加え、自動化・省力化ニーズが旺盛であることや、当社内の無駄を無くしたオペレーションが業績拡大に貢献している。
また、中国の子会社も自動化機器の生産をグローバルな調達をしながら、完成品までを自社一貫体制で行うことで売り上げが大きく拡大している。
17年4月からスタートしている3カ年経営計画の今年は最終年になるが、19年度のスローガンは「強みを磨く」を掲げた。3年間が順調に進んでいることから、次の3カ年に繋げるために当社の強みを生かし、ものづくりメーカーとして新しいモノを生み出していくことに取り組む。
IoT化ツールとして販売している「れんら君」も、FA以外の用途用に「見守りれんら君」として、高齢者の一人暮らし向けに、人感センサなどと組み合わせて販売している。
独自開発の人口筋肉を搭載したサポート機器も開発中で、来春にもその先駆けとなる商品を発売する。
さらに、来期からは「AIプロジェクト」をスタートさせる。AIで何ができるのかをモノづくりの立場から知恵を出していく取り組みで、3、4人でスタートする。
建設を進めていた新本社ビルが竣工し、1月7日から移転した。イノベーションセンターと名付け、同じフロアに営業、デザイナー、メカ系・電子系技術者が一緒になることで、密な情報交換や新製品開発のヒントなど、クリエイティブな発想につながる効果も期待している。
20年3月期も売り上げ20%増を目指して取り組む。18年度は創業50周年という大きな区切りの年であったが、社員と家族的な関係を築きながら、100周年に向けた51年目をスタートしたい。