【各社トップが語る2019】マコメ研究所、総合センサメーカーへ挑戦

代表取締役社長 沖村 文彦

第48期になる2018年11月期は、前期に特需となったモータスポーツ用センサの売り上げ減少を見込んでいたが、他の主力製品でカバーしたこともあり、結果的には前年度並みの実績で終わった。AGV向けガイドセンサが30%増、工作機械向け磁気センサが24%増、FA関係向けスケールシステムも18%増となっている。

特に、AGV向けセンサは、国内に加え、海外からの引き合いが増えて、当社の取引先トップ10には海外から2社が入っている。

19年11月期は、売り上げを前期以上に伸ばしたい。

半導体製造施設、物流関連で継続需要が見込め、工作機械向けの磁気センサも、国内の工作機械受注が好調に推移していることから期待している。さらに、船舶や食品加工関係でも受注が入ってきている。MPセンサもモータスポーツの需要から増産体制に入っている他、2月ごろには標準品をリリースし、一般販売も開始する。

製品開発では、自立走行AGVも増えてきていることから、光学センサなどを組み合わせた新しいガイド方式の技術も考えていきたい。また、IO-Link対応センサの開発も終っており、まず磁気センサなどから用途提案をして採用活動を進めていく。同時に、CANやModbusなどのネットワークに対応したガイドセンサもサンプル出荷を始める。

そのほか、ケーブルに通信機能を兼用させる新しい製品や、工作機械向けの新しいセンサもフィールドテストの最中で今後期待が持てる。

本社敷地内に昨年夏から2階建て新棟の建設を進めており、19年2月頃には竣工予定だ。今後は、技術者の若返り、製品の小型化、生産管理システムなどに取り組みながら、総合センサメーカーを視野に入れて色々なセンサの開発にチャレンジしていきたい。

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