【各社トップが語る2019】フジコン、百年企業へ新たな挑戦

代表取締役社長 大島 右京

2018年は、制御機器の生産調整の逆風を受けたが、数年前から種まきをしてきた医療機器とセキュリティ関係が30%増と結果を出した。次の新分野として注目しているのが宇宙関連。NASAを見学した際、宇宙船には多くの端子盤が使われ、地上設備に当社の端子盤が使われていたことも判明した。宇宙産業はこれからの市場だが、意識的に取り組んでいこうと思っている。

「幸せづくり。笑顔づくり。」を掲げ、100年企業を目指すなかで、18年はそれに向けた社内の取り組みが活発化し、多くの成果が出た。社員一人ひとりのスター性を見つけて伸ばす「スタープロジェクト」では、2名の女性社員がボーカリスト、司会者というスター性を開花させ、仕事に良い影響を及ぼしている。社員が自信を持ち、お互いを尊敬しあえる関係になれば、良い製品と上質のサービスを提供できるようになると思って取り組んでいる。これから新たなスターが出るのが楽しみだ。

社内改善に向け社員が自主的に活動する委員会も7つ立ち上がり、熱心に取り組んでいる。安全衛生委員会では、社員の健康維持・向上に向けて運動の習慣化はじめ様々な施策に取り組み、経済産業省からの健康経営優良法人認定を目指している。また若手中間層が自主的に若手勉強会を立ち上げ、10年先の会社の姿で熱い議論を交わすという動きも出てきている。

19年は100年企業に向け、端子盤専業メーカーから結線の不便や不都合を解決するソリューション企業としての脱皮を図る。第1弾として、セレクトオーダーシステムと、3Dプリンタの試作サービスを掛け合わせた新ビジネスを考えている。何千種類もある端子の金型資産を活かし、電子部品や機器メーカー向けに端子部のカスタム受託を提案したところ反応が良い。開発トータルコスト削減やリードタイム短縮に貢献すべく、19年はこれを広げていきたい。

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