【各社トップが語る2019】ジェルシステム、次の飛躍へ新機軸模索

取締役 営業部長 安井 雄司

2019年4月期の売り上げは今のところ前年度実績プラスで推移しているが、半導体製造装置の伸びが昨年夏頃から下がってきている影響を多少受けている。

18年5月からの新年度より、産機事業部と環境事業部の2つの事業部に分かれていた組織を一つにまとめて「営業部」とした。

主力製品のSSR(ソリッドステートリレー)は、半導体をはじめ、医療機器、インフラ、成型機械、食品といった分野を中心に安定した需要を継続している。DC用負荷に対応したSSRもラインアップを増やし拡販を進めているが、市場への浸透はまだこれからの感じだ。

また、環境機器事業では、20年以上経過して老朽化したキュービクルの更新提案をしており、需要が増えてきている。

LED照明も蛍光灯などの置き換えと、高天井用照明などLEDの特性を発揮できる用途を重点に取り組んでいる。

昨年から始めている、少ロットの金属加工や切削加工などでのアッセンブリー対応は少しずつ増えて来ており、小回りを効かした対応をすることでコンポーネント販売への波及効果も見込んでいる。

海外市場の開拓は、既存の代理店がある台湾、韓国、欧州に加え、米国、中国、シンガポールにも代理店を設けた。国・地域ごとに市場ニーズ、電圧などが異なることから、それぞれの事情を勘案した展開をしている。現在10%弱の輸出比率を、早い時期に20%ぐらいまで高められるよう取り組んでいく。

当社も設立から47期を迎えているが、お客様に支えられながら約半世紀に渡って事業を継続できたことは大変ありがたいと感じている。50年という一つの区切りを前に、次のステップに向けた新機軸の取り組みを考えていきたい。

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