日本電機工業会(JEMA)は1月7日、東京港区のANAインターコンチネンタルホテル東京で賀詞交歓会を開催した。冒頭、柵山正樹会長があいさつし「2018年は世界の景気回復を受けて堅調だった。12月末にはTPP11が発効され、幅広く経済連携が進んだが、米中の影響など注意が必要だ。重電と白物家電の18年度上期は2兆7908億円、前年比101.3%と堅調に推移している」と18年を振り返った。
19年については「JEMAでは電機業界の持続的成長戦略の推進、エネルギー・環境革新戦略の推進、新たなものづくり、サービス産業の創出の推進の3つを重点項目としている。1つめの持続的成長戦略については、Society5.0の実現に向けて議論を深め、社会課題の解決につなげていく。今年はモーターシステムの省エネに関する国際会議eemods(イーモッズ)が9月に開催される。成功に向けて組織委員会を立ち上げ、積極的に貢献していく。2つ目のエネルギー関連では、供給と消費の良縁から貢献するのがJEMAの役割と認識している。3つ目の新たなものづくりについては、11月27日からシステムコントロールフェアが今回からIIFESとなり、大幅に会場を拡大して行われる。IoTとコネクテッドインダストリーズを具現化する展示会になるだろう。また17年版製造業2030の取り組みが着実に進んでいる」とした。
また9月に始まるラグビーW杯、20年の東京オリンピック・パラリンピック、25年の大阪万博など大イベントを控え「こうした大イベントを好材料とし、景気回復に向けて活動していく」と話した。