チノーは、チャート記録紙をPDFファイルとして電子化する「PDFチャートグラフィックレコーダ KR3D00シリーズ」を2018年12月21日から発売した。
チャート記録紙は、信頼性や視認性などのメリットによりさまざまな分野で利用されているが、保管や検索、共有化などの課題解決のために、電子化の検討が増加してきている。従来の計測結果を保存する電子データは、各メーカーが用意する専用のPCソフトなどで閲覧するかCSVのテキスト形式で保存されるものが多く、視認性や再生環境の継続性等で課題があった。
新製品は、チャート記録紙のメリットを残しつつ電子化を行い、さらにPDFファイルで保存することによりこれらの課題を解決。現在、チャート記録紙で運用しているシステムは、記録紙をPDF化するだけのため運用に大きな変更はなく、最小限のコストや手間で電子化を行うことができる。
100・180・250ミリ幅のチャート紙のPDF作成が可能。チャート紙と同サイズでのPDF出力のほか、A4、A3、レターサイズへ圧縮して出力することもできる。必要な時間範囲のみのデータ抽出や、バーコードによる情報入力・印字、ネットワーク機能(FTP、メール等)などの機能も搭載。