インフラとしての環境整備も
IDC Japanは、国内の産業用ネットワーク機器市場に関する予測を発表し、2023年まで19.4%の成長率で拡大し、市場規模は239億円に達するとした。また18年は産業用無線LAN機器市場が前年比68.3%の成長率で急拡大し、今後も本格化するとしている。
国内産業用ネットワーク機器市場全体は、速度を落としながらも依然成長を継続。IoTやスマートファクトリーへの課題感はありつつも、IoT市場の高揚感が落ち着き、18年は前年比15.8%増となった。
産業機器のライフサイクルが長く、爆発的ではなく堅実な成長となっている。「潜在的なネットワーク化需要の高さ」「ネットワークの高度化志向」「ネットワーク技術の共通化/イーサネット化志向」がけん引役になり、市場全体は23年には239億円に達すると予測している。
産業用無線LAN機器市場は、23年まで54.6%の成長率で急伸。工場やプラントの稼働監視や設定変更に対してモバイル機器の利用が増えているのに加え、移動型ロボットや無人搬送車など工場内/敷地内を移動する機器を活用するインフラとして無線LAN環境を整備する動きも市場を押し上げている。