横河電機は、石油、石油化学、電力、鉄鋼などのプラントで、酸素や一酸化炭素ガスの濃度を直接かつ高速測定するプローブ形レーザガス分析計「TDLS8100」を開発、1月23日から発売した。
レーザ式のガス分析計は、サンプリング装置がいらず、測定値の繰り返し性と直線性に優れている特長があるが、設置の際には発光部と受光部の双方にフランジを取り付ける工事や足場の設営が必要となり設置コストがかかる。
新製品は、発光部と受光部を一体化したプローブ形を採用し、一般的なレーザガス分析計と比較して、設置コストを2分の1以下に抑えることが可能。フランジの取り付けや常設の足場が1カ所になり、専用線敷設用仮設足場も不要となる。ガス分析計1台当たりのメンテナンス箇所も1カ所となり、発光部と受光部が分かれた透過光形の測定器に欠かせない光軸を調整する作業も不要となる。
また、スペクトル面積法の採用により、ガスの圧力、温度が変動する環境下での測定や、他のガスが混在するガスやダストを含む測定でも安定した濃度測定が可能。