台湾・Moxaは、IEC61850に準拠した変電所の監視制御用途向けに、PRP/HSR通信とコンピューティングを完全統合した「IEC61850スマート変電所自動化ソリューション」を発表した。
同ソリューションは、Moxaのイーサネットスイッチ、デバイスサーバ、コンピュータの組み合わせによって、電力系統の監視制御システム(SCADA)を実現するもの。高精度な時刻同期に関する要件を満たし、ゼロタイム・リカバリーの提供、単一のリンクやノードのエラー回避、効率的でビジュアル化されたPRP/HSRネットワーク管理などが可能となる。
また、新規用途や改修用途にも、ハイブリッド接続のオプションを利用することで、レガシーデバイスもPRP/HSRネットワークへの接続が可能。
サイバーセキュリティは、GOOSE通信の異常を特定できるほか、「IEC61850準拠のスイッチに基づくGOOSEパフォーマンス監視」を行うことで、スイッチによって変電所のITネットワーク・アーキテクチャーが強化され、サイバー攻撃に対する保護性能が向上。GOOSEリプレイ攻撃がある場合は、SCADA内でサイバー攻撃が発生している可能性のある場所を迅速に特定し、マッピングすることができる。
同ソリューションは、2月27日から東京ビッグサイトで開催される「国際スマートグリッドEXPO」に出展し、日本正規代理店であるアイ・ビー・エス・ジャパンのブースでライブ・デモを行う予定。